三線のカラクイについて
三線初心者の方の前に立ちはだかるカラクイの問題!
三線を始められた方の頭を悩ませる一番大きな問題はカラクイだと思います。
特に女性の方にとりましては、三線をマスターする為の一番大きな課題になってくると思います。
勿論、沖縄にお住まいの方ですと、近くの三線屋に持って行けばすぐに解決できる問題ではあるのですが、近くに三線屋がない方にとりましては大きな問題です。
そこで、ここでは初心者の方向けに簡単な仕組み・対策について記載させていただきます。
まず、三線のカラクイを止めているのは摩擦力です。
カラクイが止まっているのは、カラクイと棹が接している2か所の摩擦力が、弦の張力(弦が引っ張る力)を上回っている状態だという事のご理解からお願い致します。
「棹の穴(範穴)とカラクイの太さを全く同じサイズにしてくれればいいのに」と思われるかもしれませんが、そうすると摩擦が大きすぎて、カラクイを回すことが出来なくなりますので「ちんだみ(調弦)」が不可能になってしまいます。
ですから、本当に0.数ミリ~0.0数ミリだけカラクイの太さの方が細くなっており、表面はツルツル4ではなくザラザラ(摩擦係数を大きくするため)に仕上げております。
こうする事により、「ちんだみ」が可能になり、押しながら回していただくと、ピタッと止まるカラクイに仕上がるのです。
しかし、カラクイは木製ですので、必ず擦り減ります。
カラクイは必ず擦り減ってきますので、滑り始める時期は必ずやってきます。
そこで、対策・対処法なのですが。。。
要は摩擦係数を大きくしていただければOKという事です。
基本的には「松ヤニ」を使用するのですが、ここでは初心者の方が身近な物で代用していただく方法を記載させていただきます。
(ネットなどで「カラクイの滑り止めの粉」として、販売されている白い粉はチョークの粉だと考えていただいても結構です。つまり、チョークの粉でもOKです。)
身近な物ですと。。。
・油性マジック(黒木のカラクイの場合は黒色)
・スティックのり(弱いもので十分です)
それを。。。
これだけで、ピタッと止まるようになりますので、是非、お試しください。
「米須三線店」
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