琉球王国時代、三線の中で【鳴り】の特に素晴らしい三線を、三線奉行と呼ばれる方が【開鍾(けーじょー)】と名付けていました。
【開鍾】という言葉は、【鐘】のように遠くまで音が響き渡るという意味で付けられたそうで、開鍾の種類としましては、
・盛島開鍾
・城開鍾
・湧川開鍾
・西平開鍾
・アマダンジャ開鍾
などがございます。
その中の一つが尚氏由来の盛島開鍾となります。
この盛島開鍾に使用されていたチーガが「盛島チーガ」「盛島開鍾チーガ」と呼ばれております。
左側の通常のチーガと比較すると右側の盛島チーガの内部構造が複雑な計算のもとに作られている事がお解りいただけると思います。
なぜ【嶋】ではなく【島】で記載しているのか?
現在、名器【盛嶋開鍾】は、沖縄県立博物館にございますが、この【盛嶋開鍾】に【嶋】が使用されているため、【嶋】が使用される場合がございます。
しかし、本当の名器【盛島開鍾】は焼失したとされていた時期が長く、何故、後になって発見されたのか?様々な謎・説がございます。
その為、とりあえず当店では「盛島開鍾」という漢字を使用させていただいております。
実際に「盛島開鍾チーガ」を使用した三線の音は?
実際に多くの「盛島開鍾チーガ」を使用した三線を製作させていただいてきましたが、確実に【鳴り】と【余韻】が向上すると判断しております。
特に本張り・人工皮などで強く張ると違いがハッキリと確認できます。
当店のスタッフの子供達やご来店された三線初心者の方でも違いを認識され【盛島開鍾チーガ】を使用した三線の音の方が良いと言われますので、違いは明白だと思われます。
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